改めてですがチネイザンってどんなことをするの?ということをお伝えしていこうと思います。なんとなく知ってはいるけどもうちょっと知りたい人にオススメの記事です。
アロマオイルを使ってマッサージをしていきます。
チネイザンは中国語の氣(Chi)と内臓(Nei Tsang)から成り立つ言葉でお腹へのマッサージを指します。近年腸マッサージが巷で流行っていますがチネイザンは腸だけでなく内臓全体に働きかけていくことで心身の不調を解消していきます。チネイザンの考え方でベースにしているのは陰陽説と五行学説になります。
1.陰陽五行論
チネイザンのベースになっている陰陽五行論について説明していきます。
1-1.陰陽論
「万物は、例えば夜の月と昼の太陽のように、対立した性質を守る2つの要素に分けることができる」という考え方です。人間で考えると陰は鎮静・睡眠・滋養などの静な活動、陽にあたるのは興奮、活動、消耗などの動の活動になります。これらのバランスが崩れると人は身体に不調が生じると考えられています。夜になってもずっと活動状態が続くと脳が休まらず体調不良になってしまうのもこれにあたりますね。
1-2.五行学説
陰陽を補う概念で、自然界や人間の体は「木・火・土・金・水)で成り立ち各要素はある一定の法則に基き 互いに関係を保ちバランスを取っているという考え方になります。
木・・・樹木が枝葉を伸ばして成長していくように四方に柔軟に広がる性質
火・・・炎や熱のように勢いよく上昇する軽やかさや燃やす性質
土・・・養分やミネラルを含み、いろいろな生命や好物が生じる豊潤さや濃厚さの性質
金・・・人間の手で形を変えることができる金属の様子から、従順さ、変更、改革といった変化などの性質
水・・・流れる川のように周囲を潤し、冷やしながら下方に流れる性質
こうした五行の性質が人間の生体機能にも存在すると考えており各要素がバランス良く機能している状態を健康と捉えています。

あらゆるものが5つに分類されます。
2.内臓には感情が宿る
陰陽五行のお話をしましたが五行の中には五志という感情も分類されています。肝に対応するのは「怒」怒りやイライラを指します。心に対応するのは「喜」良いことも沢山のありすぎると疲れてしまいます。予定がたくさんありすぎても痛む部位です。脾に対応するのは「思」クヨクヨしたり悩んでいる事を指します。肺に対応するのは「悲」シクシクする悲しい感情です。腎に対応するのは「恐」ビクビクする恐怖感です。
会議前はお腹が痛くなる、食欲がなくなる。年末シーズンになると仕事の締め切りが多くて胸が苦しい。こんな経験誰でもありますよね?まさしくこういった状態は感情が関与して身体の不調を起こしている可能性が高いです。チネイザンではお腹のマッサージをただするのでなくご自身の感情とも向き合っていただきながらマッサージをし感情も一緒にデトックスしていくので心の奥の方がスッキリとしていくのです。身体の中に風が通る感じになります。
3.お腹の反射区と実際の臓器をマッサージしていく
チネイザンでは実際の臓器とお腹にある反射区をマッサージしていきます。

内臓です。

お腹の反射区です。
反射区って何?ツボ?と言われることが多いのですが反射区はツボとは厳密にいうと少し違います。そもそもツボは点であり反射区は面(ゾーン)になります。反射区を刺激することで対応する内臓が活性化します。ツボは経穴というものになりますが関連する臓腑のツボが刺激されることで巡りが良くなり調子が良くなることがあります。ただ施術中ツボとかぶる部分も多少はあるので同様の効果が得られることもあります。施術者によってここの考え方は違うかもしれませんのであくまでも参考にしてください。実際に触れることのできない臓器は特に反射区を刺激していきます。
4.セルフチネイザンとは?
チネイザンはセラピストがお客様に施すものに対し、セルフチネイザンは自分で自分の内臓をマッサージすることを指します。

立った状態でもできます。
チネイザンはセラピストに頼まなくていけないですがこれは自分でできるので経済的で尚且つ必要なときに自分に施せるので便利ですね。ヨガやピラティスなどはマットがないとできなかったり、服装も用意しないといけないですがセルフチネイザンはどんな格好でもすぐにできます。現代人にとってもかなり実用的ではないでしょうか?
まとめ
チネイザンはお腹の反射区と実際の臓器をマッサージする手法。陰陽五行論をベースにしていて感情のデトックスをすることもできる。セルフチネイザンは自分で自分のお腹をマッサージすることができるのでどこでも自分で好きなタイミングでできる。
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