雑誌やテレビなどで「腸」の特集を見かけることが多くなってきましたが腸がどのような働きをしているかは何となくでしか分からないかと思います。腸が第二の脳と言われたりする理由なども含めて腸の主な3つの働きについてお伝えしていきます。これから腸活などをお考えになられている方は是非お読みになられてみてください。
1.腸の構造について
腸の働きについてお話しする前に腸とはどこの部分を指すのかをご説明します。腸は主に小腸と大腸で構成されています。食道→胃→小腸→大腸→直腸の順に食べ物や水分は通っていきます。
1-1.小腸
小腸は自分のおへそに中指の付け根を置いてもらった時に自分の手のひらの大きさほどと言われています。なんと小腸の大きさは6~7mと言われていて表面積に関しては1人分の小腸でテニスコート1面分にもなると言われています!驚きですね。。主に栄養分の消化と吸収を行っています。
1-2.大腸
大腸は右の骨盤の出っ張りからスタートし盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸と繋がっていきます。大腸の長さは1.5mと言われていてこちらも表面積でいうとテニスコート半面分になるそうです。主に栄養分が吸収されたカスから水分を吸収しています。
2.腸の3つの働き
ここから腸の3つの働きについて説明していきます。腸は「消化・吸収」「排出」「免疫」の働きを担っています。
2-1.消化と吸収
小腸では胆汁や膵液などあらゆる消化酵素が混ざり合い食物が消化されていきます。その消化された栄養を絨毛(じゅうもう)という多数のヒダの部分で栄養を吸収しています。消化管の中でも小腸が最も栄養を吸収すると言われています。大腸では小腸の食べ物カスから出る水分を吸収し便となって肛門から排出されます。
2-2.排出
大腸のS状結腸から直腸に便が運ばれることで圧を感じ便意が生じます。ここで便意を感じ、ふんばることで便が出て来ます。ちなみに便の硬さは大腸を通過するスピードによって変わると言われています(早いと水状で遅いとコロコロ)。
2-3.免疫
腸には人体の免疫細胞の70%ほどが存在していると言われています。私たちは口から食べ物や水分を摂取し自分たちの血液などを作っています。それと同時に口からウイルスなども摂取しています。そんなウイルスと主に戦っているのが小腸です。この小腸がウイルスなどが入って来た時に瞬時に下痢や嘔吐などを起こして排出させます。
3.腸は第二の脳
脳がストレスを感じることで自律神経から腸にストレスの刺激が伝わりお腹が痛くなるというのは一般的ですが、腸が病原菌などに感染することで脳も不安になると言われています。腸からホルモンが放出されると食欲が生じる。それ故、腸は第二の脳と言われているのです。また腸は脳からの指令を受け取るだけでなく、脳にも情報を送っていると言われています。
まとめ
腸は小腸と大腸から構成されている。主な機能としては「消化・吸収」「排出」「免疫」があり人体の免疫細胞の70%が腸にある。腸は第二の脳とも言われており腸の状態によって気分などにも影響が出る。
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